先日では、2019年の日本のECマーケットについて述べました。
それでは、本日は同じ2019年のEUマーケットについてご紹介したいと思います。
目次
2019年のEUにおけるEC市場について
ここから、2019年のEUにおけるECの市場について説明します。
ECにおけるECの市場規模
Ecommerce Foundationによると、過去に欧州のEC取引額は、2019年末までに6,210億ユーロ(約75.3兆円)まで成長すると予測されました。
前年からは13%以上の成長になり、Ecommerce Foundation調査では2013年からずっと右肩上がりでEUのEC市場は拡大しています。
出典:『Ecommerce Foundation』
EU内でのEC普及の格差
EUの中でも、スウェーデンやデンマーク、フィンランドなどのスカンジナビア諸国がECの指標のランキングで上位に位置しています。
これは前年から引き続きの傾向です。
EC取引の多くは西洋諸国で行われ、東欧諸国は比較的少ない傾向にあります。
このように格差が生まれる理由としては、
- インターネット普及率の違い
- 国民の意識の違い
の2点が挙げられます。
北欧や西欧ではインターネット普及率が9割以上ですが、例えば東欧のウクライナではわずか64%です。
インターネットが使えなければECサイトからの買い物はできないので、自ずとインターネットが普及していない地域ではEC取引が減ります。
国民の意識も考えられ、お店を訪れて店員と話をして買い物をしたい、実際に商品を見たいと考える国民が多ければ、自ずとEC取引額は下がります。
出典:『ecclab』
ヨーロッパの越境マーケットプレイスは?
ではヨーロッパの越境ECに焦点を当てるとどのような様相がみられるでしょうか。
ヨーロッパのEcommerce Newsによると、宛先がヨーロッパの越境ECは2019年のデータとして1430億ユーロの市場規模になるようです。
日本を代表するECモールを展開する楽天も参入しています。
主な業者としては取り扱い金額が多い順番に、
- Amazon (アマゾン)
- eBay (イーベイ)
- AliExpress (アリエクスプレス)
になります。
Amazon (アマゾン)は日本やアメリカでも展開されており、世界中で一大市場を築き上げています。
ヨーロッパに対しても、BtoC-EC事業を展開しています。
eBay (イーベイ)はアメリカの企業で、ヨーロッパの越境ECに対しBtoC-EC、CtoC-ECの事業で展開しています。
Amazon (アマゾン)とeBay (イーベイ)のみでヨーロッパへの越境ECのシェアの半分以上となる65%が占められています。
3位にランクインしたAliExpress (アリエクスプレス)は中国企業です。
ランクインした企業のうち15位までは全て欧米・欧州企業で占められている中、その中で唯一のアジアからのランクインです。
出典:『ecommercenew』
これからもEUのEC市場は拡大する!
これからもEUのEC市場は拡大の一途を辿ると予測されます。
東欧はまだインターネットの普及率が低く、普及が進めばEC取引も増えるでしょう。
また、これまで敬遠されていた食料品のEC利用が大きく進みます。
販売を手掛ける企業は、この需要高まるECの波に乗ることでより売上が伸びることも考えられます。
まだECでの取引を始めていないという販売者は、今のうちにECの利用を勧めてみてはいかがでしょうか。