先日では、2019年の日本のECマーケットについて述べました。
それでは、本日は2020年についてご紹介したいと思います。
目次
2020年度の日本におけるECマーケットについて
ここでは、日本の2020年度のECマーケットについて
- BtoC-EC市場
- BtoB-EC市場
- CtoC-EC市場
に分けて説明します。
BtoC-EC市場
2020年の日本のBtoC-EC市場は全体ではマイナス成長となりました。
マイナス成長の要因としてはコロナウイルス蔓延の影響により、旅行サービスの縮小が大きく減少したことにあります。
結果として、サービス系分野での伸長率が-36.05%を記録しました。
BtoC-EC市場は2013年から毎年増加していたため、マイナス成長は今年が初めてです。
出典:『経済産業省,令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)』
BtoB-EC市場
2020年の日本のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場も結果としてマイナス成長となりました。
2019年が353.0兆円だったのに対し、2020年は334.9兆円という結果です。
この市場規模はEC化が進む中国のBtoC-EC市場を大きく上回る巨大市場ではありますが、このままだと時間の問題でいずれ抜かれることになります。
出典:
CtoC-EC市場
経済産業省から発表された2020年「電子商取引に関する市場調査」によると、2020年のCtoC-EC市場は前年比12.5%増で1兆9586億円になると予測されています。
こちらの市場は、メルカリや楽天フリルなどのフリマアプリの認知が進むとともに世界的にも急速に拡大しています。
出典:『経済産業省,令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)』
国内ECサイトの主な売上
では実際の国内におけるECサイトの売上はどのような状況なのでしょうか。
Amazonジャパン:1兆7,443億円
アマゾンはECモールで楽天に次ぐ売上高を誇りますが、ECサイトでは圧倒的なトップを誇ります。
ヨドバシカメラ:1,386億円
テレビCMでもおなじみのヨドバシカメラが2位にランクインです。
完全送料無料かつ追加料金なしで注文当日の配達、最短2時間半以内に商品を届くよう指定でいるという手軽さが消費者から支持されています。
ZOZO:1,255億円
ZOZOTOWNはテレビでも幾度か話題に上がった前澤友作社長が経営する株式会社ZOZOが手がけるECサイトです。
PayPayモールへの出店が顧客層の拡大に貢献しています。
また、100万円配りますといったような一風変わったキャンペーンをTwitterで過去に行ったことがあり、そういった独特の宣伝がここまでの拡大に繋がったという見方もできます。
これからも日本のEC市場は拡大する!
日本のEC市場は世界に比べると後れていますが、これからの伸びが期待できます。
多くの企業もこれから伸びると予測しています。
EC化が進むことで、私たちの買い物はより便利になります。
販売側としても、ECを利用することで人件費などの販売コストを抑えることができ、その分研究開発費などに充てることができます。
EC市場のこれからの展開に期待を寄せてみましょう。